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天満宮の社叢(しゃそう)は、車道建設前(昭和初期)には鬱蒼(うっそう)として森というより山の姿で、人々は宮の山と呼び、子供たちの遊び場であった。
『高知の森林』(森林研究会編)によると、ここは森林植生垂直分布図で暖温帯林下部の<アコウ、ホルトノキ群系、ヤブツバキ・ユズリハ・ウバメガシ・タブの木>に分類される亜熱帯植生となっている。土佐清水市、室戸市にはタブを主とした神社の森が残っている。
アコウはクワ科、イチジク属で3・4月に落葉し、すぐ新芽を出し5月頃、枝や幹に球形の花のうをびっしりとつけ、花の8月には熟して直径1.5cm程の果のうをとなる(日本の樹木)。
この樹は小鳥の落としたフンの中の種が、木の枝や幹に落ち発芽したのがはじまりで、やがて網目状の根によって既存の幹を巻いて、締め付け枯死させて乗っ取ることになり、枯死した木は空洞をつくる。と言った恐ろしい木で別名『絞殺木(こうさつもく)』ともいわれている。松尾のアコウの大樹を見ればそれが良く理解できる。
天然記念物に指定されたのは、大正13年(1924年)で、当時は樹齢300年、目通り周り9m、高さ25mのところから枝を張り東西40m、南北30mの計測値に発達し、あたかも地上から立ち上がっている感がある。他にも3本あり、絞殺木としての過程がよくわかる。港東側の浜辺には、玉石を抱え込んだ珍しいアコウも植生している。
その他「宮の山」には、天然記念物には樹齢不足で指定されていないが樹齢400年のクスの木も枝を広げており、平成8年榊原敏文氏の現場調によると、アコウ4本・タブ12本・クス1本・イスノキ13本・ヤブツバキ2本・エノキ13本・シイ1本・バクチノキ1本・クロキ1本・ヤブニッケイ1本が主で、林床にはオオイワヒトデ・イノデ・フートウカズラが確認され自然の亜熱帯植生地となっている。 |
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